君のために歌う歌
文化祭実行委員

立候補!

梅雨が明けた。




雨の季節が終わると、夏が直ぐにやってきそうだった。




(宇宙柄の出番も終わりだ。)




家の玄関の傘立てに刺さった傘を見て、宙子は思った。





この傘をさすたびに宙子はあの日のことを思い出していた。




そのたびに胸がざわめいた。




もう、それもしばらく感じない。




少しホッとした気分もする。




夏服に着替えた宙子は、少し解放された気持ちだった。
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