病むほど君に依存してる
 だって、瑠珂くんとそういう関係になるだなんて想像できないよ……!

 ちょっと前まで幼馴染みの1人として認識していて、いきなり恋人同士なんて……急展開すぎてついていけないっ。

 確かに、さっき瑠珂くんに無理矢理キスされちゃったけど……アレはたぶん、瑠珂くんが寝ぼけていたか何かで、他意はないと思うの。

 そうだよ、瑠珂くんの気持ちはどうなるの?!

 恋愛=依存っていうことを決め付けちゃうのは、よくないと思うし……。

 本当に、これが最善の処置なんだろうか?


「ふざけんな!そんなの誰が認めるかよっ!」


 再び孝くんは聖くんの襟元を掴み上げ、大声で叫ぶ。

 孝くん……私の言いたいことを代わりに言ってくれるのは嬉しいんだけど、手荒い真似はダメだよ?


「とりあえず、瑠珂くんの気持ちを確認しようよ!話はそれからだよ!」

「確認も何も、答えは出ているじゃねぇか!俺は絶対に認めねぇ!こんなの……こんなのって。クソッ!」

「あっ、孝くん?!」


 吐き捨てるように叫んだ孝くんは、1人で屋上から出て行ってしまった。

 それを追う私の後ろで、聖くんが孝くんを見てほくそ笑んでいたことを……私は知らない。


「なるほど。そういうこと。そりゃあ、認めたくもないだろうね」


 その言葉の意味も、だ。
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