大嫌いな幼なじみと再会した場合。




「まだお昼ご飯食べただけなのに……」


「カレー美味しかったね。」


「恵麻!のんきなんだからー」



今はみんなでロッジの中で待機中。


1学年分いるから結構狭い。



「雨、上がらないかなー」


「さすがに狭くて居心地悪いもんね……」


「うわ、あれ見てよ。雨のなか遊んでる男子いるよ。」



深雪が指差した先を見ると、

そこには雨のなかサッカーをする一団がいた。




「ホント。あれはバカ…………」








私は何事もなかったかのように窓から顔を背けた。





まただ。





また



見つけてしまった。





真田 葵







< 54 / 241 >

この作品をシェア

pagetop