私の仕事と結婚
「はい。一週間後、金曜日ですね。」

私は自分の手帳を取り出した。

「あと、午後からユニットバス会社が挨拶に来る件、大丈夫か?」

「はい、第1会議室取ってあります。14時で良かったですね?」

「変更なしだ。よろしく。」

そういうと横山さんは自分のデスクにやっと腰を掛けた。

「いつも大変ね。」

同期の横田美奈が横から囁く。

「ん?」

私は美奈の方を見た。

「やり手の横山さんと組んでると、契約の他にもいろいろとこき使われるじゃない。」

美奈は意地悪そうに笑う。

「そういう美奈だって、松島君は若手のホープじゃない。」

美奈は1つ年下の松下君と組んでいる。ちなみに二人は恋人同士だ。
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