栗色彼女(*番外編14p〜*)



「────…ってことで、あの佐藤くんとはホントに何もなくて、それであの…先輩にプレゼントを渡したんです…」


いやお恥ずかしい、と照れて頭を掻く栗ちゃん。

なんだコイツら、俺がどれだけ心配したと思ってるんだ。

「…へぇヨカッタネー。」



──つまりは、こいういこと。


もうすぐ付き合ってから2ヶ月になるから、栗ちゃんは恭ちゃんに何かプレゼントしたいと思った。

でもお金がない、お小遣いをすぐに使っちゃうタイプだからお金がないと。


バイトしようと悩んでいるときに、クラスメイトの佐藤くん……

美春ちゃんが見かけたというあの男の子からお声がかかったらしい。


“バイト探してるの?”

それなら俺の店で働かない?と言われて、働き始めた、恭ちゃんに内緒で。

何でもその佐藤くんの家はケーキ屋で、バイトの人が急に辞めてしまったらしく探していたんだと。


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