LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
長生きできない気はしている。
暴走族なんて呼ばれてケンカばかりで、バイクもバンドも銀色の髪も、危険なやつっていうレッテルを貼られるのに十分な条件。
しかも、オレには白獣珠がある。
戦うことを運命づけるかのような能力もある。
だけど、実際に命の長さを予言されるのは。
「不気味で、不愉快で、不吉だな」
師央が不安そうな目をした。
オレは師央の頭に手を載せた。栗色の髪を、くしゃくしゃにする。
「そんな顔するな。おまえが悪いんじゃない」
運命ってものがあるなら、それに逆らうことは可能なのか?