ハートブレイカー
直哉と私の少ない荷物を、それぞれの部屋へ荷解きをした後、晩ごはんを食べた。
むしょうにパリパリ焼きそばが食べたくなって、何が食べたいか聞かれたとき、つい「中華」と答えたけど、彼はそんな難題をものともせず、とてもおいしいお店の出前を頼んでくれた。

何でこう・・・何でもできるんだろうか、彼は。

それから直哉は、彼と一緒にお風呂に入り、7時過ぎにベッドへ行った。
あぁ、これから拷問が始まるのかしら。
気まずい時間が始まることは確かだ。

案の定、彼は「話がある」と言って、ソファに座るよう、私を促した。

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