ずっと好きだった。
こちらは、何度か苦戦した試合はあったもののなんとか優勝までこれた。


「ここまで、お前らはよくやってきた。

全国まであと少し。次は関東大会だ。ここで、1位、2位になれば全国へ行ける。

踏ん張れよー!」

監督は、部員のテンションをあげるのが上手。

みんなおー!とか言って、盛り上がってる。


関東大会は東京で行われた。

みんなホテルでは爆睡してた。

選手の疲れを取るために、マッサージは毎日やった。

翔馬の足をやるときは、なぜか少し緊張した。

関東大会も、ペースはよくて、準決勝に来た。

相手は、K高校。

ここで勝たなきゃ、全国への切符はつかめない。

部員全員が今までで一番、熱く、燃えていた。

第1Qは、ウチの高校が完全に制していた。

長岡を止める作戦は、前回とは変わっていないが、

さらに磨きがかかっていた。

相手も同じくらい、練習してきたのか、

第2Qでは相手にリードされてしまった。

得点は52対58。

ハーフの時間はマッサージに専念した。
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