ずっと好きだった。

後悔

【side 翔馬】

…痛い。足の痛みは日に日に増していく気がする。

着地に失敗して、足を捻ってそして負けた。

思い出したくもない、敗戦。

マネージャーも、全力のサポートをしてくれた。

平瀬も。なのに。俺は…

馬鹿なのか、俺は。なんであんなこと言ったんだ。

俺の何を知ってんだとか。

今でも、平瀬のあの悲しそうな顔が忘れられない。

全国大会当日になっても、医者に運動を禁じられた。

もちろん試合に出ることは一度もなかった。

最後の4Qで先輩たちは粘ったが、点差は詰まらず、

負けてしまった。

俺が出てれば、勝てたんじゃないか…

足が治っていれば、試合に出れていたかもしれないのに。

俺が、先輩たちの足を引っ張ったせいで…

「翔馬?起きてるか?」

真島先輩が、目の前に立っていた。

「なんかあったのか?最近変だぞ」

「あ。いや。」
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