ずっと好きだった。

ひたすら好き

【side 翔馬】

最近やたらつまんねえ。

大好きなバスケさえもつまんねえ。

なんでだろう。いつからだよ。

全国大会が終わって、夏休みが終わると

うちの高校で文化祭があった。

んで、友達と色々回ろうとしたら、一人の女が来た。

「ちょっと、いいですか?」

「うん。いいけど?」

俺は、呼び出されて、体育倉庫の中に呼ばれる。

「あの。前から…1年の時から好きでした。

でも…その。平瀬さんと付き合ってるのは分かってます。

で、でも。私にしてくれませんか?」

こいつ…何勘違いしてんだ。

俺と平瀬が付き合ってるって。

そんなのなりたくても、もうなれねーよ。

「俺、平瀬とは付き合ってないから」

「え?そうなんですか!?じゃあ私と…

付き合ってくれませんか?」

…こいつと付き合えば、あいつを忘れられんのかな。

付き合ってもいいんだろうか。

「あの…返事は?」

「ああ。まぁいいよ。」
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