ずっと好きだった。
「こういう事。」

真剣な顔をして言ってきた。

かぁーっと。顔が熱くなるのがわかった。

外の景色は、もうコンクリートが近くなってきたところだった。

「おーいこっちー!」

降りると、あずさ先輩に呼ばれる。

あたしたちは小走りでそちらに向かう。

「意外ともう4時なんだね。早い」

「まじか。じゃちょっと早いけど俺先に帰るわ」

真島先輩はそれだけ言って、帰ってしまった。

なんでも用事がこのあとあるらしい。

「じゃ、ツリー見に行こうか」

あたしたちはまた歩き始める。

あれ?翔馬と遥が並んで歩いてる…。

なんだか険悪なムードだけど…大丈夫なのかな。

そんな心配をしながら歩いてるあたしだった。
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