ずっと好きだった。

――放課後。

「あ、平瀬。勉強教えて!」

「…いいけど、あたし教えるの下手だよ?」

「いいよ。教えて?」

「うん。わかった」

よっしゃ。心でガッツポーズしてみる。

俺のテンションは上がって、部活で結構調子良かった。


「残り1分!」

ゲームで、マネージャーの平瀬の声が耳に届く。

こっから、俺の体力が戻ってテンポが上がった。

スリーは3本くらい打って全部入るし、

五十嵐の合わせからのシュートがかなり決まった。

練習終わったあと、監督に

「よくシュートが入るもんだ。

だか、スリーを打つ前にフリーを見つけることを忘れるな」

と、少しお説教。

テンション上がり過ぎてた俺はいまので少しダウンした。

「今日の翔馬すごいよかったよ」

帰り道でそう言われたときはまじで嬉しかった。
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