ずっと好きだった。

なんだそれ。って笑って言った。

あたしは、水道の水を翔馬にかける。

「つっめてぇー!んにゃろ。やったな!」

翔馬は、仕返しにあたしに大量の水をかけてきた。

「きゃー!冷たいーー!」

あたしたちは馬鹿みたいに、水遊びした。


あたしたちは濡れたままで、帰った。

「夏…始まるね」

「ああ。最後の夏だ」

翔馬は真剣な顔でそう言った。

「あたしはプレーできないけど、いつも応援してるから。」

翔馬はあたしの頭をポンポンてして、

「わかってるよ。全国行こうな」

って言った。

いつも以上にかっこよく見える。

「うん…!」

翔馬はあたしの家の前を通りすぎて行った。


絶対絶対、全国に行くんだから!

あたしはそう心で唱えて今日を終えた。
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