ずっと好きだった。
でも、中学の時、あれは…

ただ俺が一緒にいたかっただけけ。

もともと告白するつもりでいたから。


「本当に名残惜しいし、離れたくないよ」

「教室が?またか…相変わらず…」

「違うよ。」

思わぬ返事に、俺は頭がはてなになった。

「翔馬と離れたくないってことだよ?」

みちるは笑って、そう言った。

「あ、それ。俺の…」

「うん!ちょっと自分が恥ずかしいよ」

みちる、可愛い…。

「帰ろっ、翔馬」

「おう」

俺と、みちるは学校を出た。

みちる、いつもよりゆっくり歩いてる。

本当に素直で、可愛い。

手だって、今日はみちるから繋いできたし。

ゆっくり歩いてたはずなのに、もうみちるの家の前まで来てた。

「はえーなぁ。じゃ、俺行くけど…」

え?なんで、泣いてんの?

「やだぁ…行かないでよぉー!」

「ったく。最後まで話し聞けって。

後ろ向いて」
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