少年少女は孤島にて愛を語る
「とにかくだ!この砂浜は暑いから日陰で休もう」

「うっさいわね!分かってるわよ!」

彼女がそう言うとザッザッと砂浜から1番近い木陰に大股で移動した

俺はそんな中、砂浜に上空から見える様、近くにあった木の棒でHELPと書いておいた
よく遭難者がやるあれだ

ってか、俺たちも遭難者だな

「あっつい!本当帰りたい!こんなとこに来ようって言ったあんたが悪いんだからね!」

もうわかったよ
そう思いながら俺もこいつの横に座る

木陰はカンカン照りの砂浜とは別世界であった
気温自体は変わらないものの、やはり涼しい

「俺が悪いでいいからよ、そんな体力の消耗する様なことは言うな」

そう言いながら大の字で寝転がる

足下が木陰から出てしまい、この暑さを体に思い出させてくれる

「本当最悪だわ!しかもむさいあんたと!」

気にもとめず目をつむる
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