あの頃のキミは

―――
――


どこかのマンションの一室のようだ。

フローリングの床に
絵本やらおもちゃが転がっている。
その近くで子供が3人タオルケットにくるまって寝ていた。


右にいるのは凪くん
真ん中は、私
左隣にいる子は…顔が見えない…

その子は私に抱きついて寝ていて後頭部しか見えないのだ。

その後頭部は…
なにか見覚えがあるような気がした…

そして
女性の声が聞こえてきた。

『寝ちゃったわねー』

お母さん…?

『やーんっ!!――くんったら、絵麻ちゃんに抱きついて寝てる!!どんだけ大好きなのよー』

…美佐ちゃん。

『将来どうなるか楽しみだわ~♡』

この――くんって言うのがきっと、この間熱を出してた子なんだろうな…。

キミは誰…?


キミは…

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