あの頃のキミは

なぜこんな事になっているのか

俺がとっている行動の理由

すべてを柴咲に話した。


話し終える頃には
柴咲の目からは大粒の涙がこぼれていた。


「っ…ごめん…っ辛いこと話させて…」

涙を拭いながら謝罪の言葉を呟いた。

「いや…ごめんな、巻き込んで。
でも、絵麻の近くに事情を知ってる人がいてくれるだけで助かるからさ…
これから、絵麻が辛そうな時は助けてあげて欲しいんだ。」


「あったりまえじゃないっ!!あたしに、できる事があったら何でも言って!!

…皆見が…そんなにも真剣に絵麻のこと考えてくれてて、あたし嬉しいよ…」


そう言う柴咲は、まだ目が赤いものの優しく微笑んだ。

< 139 / 187 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop