あの頃のキミは

「と…冬夜くん!な…なんでも…ないよ。ちょっと転んじゃっただけ!」

慌てて立ち上がり、何事もなかったかのように振る舞う。

「いやー、忘れ物しちゃってさぁ~」

私達、忘れ物多いな…

ガスっ

と鈍い音が響いた。

「いってぇぇぇぇ!!何すんだ凪早!!」
スネを痛そうにさする冬夜くん。

「あ、ごめん。ちょっと足が滑って…」


ニッコリと笑う凪くん…しかし背景には邪悪なオーラが漂ってるように見える…
さっきの甘い雰囲気が嘘のよう。

ひぃえぇぇぇ…

冬夜くんには感謝だけど、このあとが怖いよぉぉ…

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