桃の天然水‐桃天!‐
 

「なんかね、本の整理して欲しいんだって。マナー違反で適当に返してく人が増えて困ってるらしいんだ」
「へえ…」

隆司さまの横顔。
綺麗すぎる。

声、素敵すぎる。


あたしって、幸せ者…!!!!!!



「桃ちゃん?」
「は、はいはい聞いてますよ!!」
「じゃあ、俺あっちの棚やるから…ももちゃん、ここの軽いのよろしくね」
「はい!!」





なんて優しいの隆司様!!
あこがれのアイドルがこんなに側にいるんだ!!!


「きゃあああ!!!!」

小さく叫んで、ガッツポーズ。
もしかしたらこれをきっかけにもっとお近づきになれるかもしれないじゃん!!
メアドとか聞いちゃおっかなぁ…

「隆先輩、すきです!!」
「実は俺も…」

なんてねなんてねなんてね―――――――――――!!!!!!!!!!!!!!

ヤダもうあたしったら☆
バカも大概にしなくっちゃ!!

どうしよう、幸せすぎて気絶しそうっ







ばったーん。



そんなこんなで、あたし、その場に倒れ込みました。
ああ、貴重な時間が。










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