桃の天然水‐桃天!‐
「それで!?今日の放課後も手伝いに行くの?」

りっちゃんが興味シンシンで訊いてきた。

うん、そのつもり、と言ったはずだったんだけど、教室のドア付近で超大音量の「きゃあああ!」という声が上がって、その声はかき消された。

「なにかな?」
「さあ…」

りっちゃんが怪訝な目を向けたので、つられてそっちを見た。

それで、動きが止まった。







「あー、桃ちゃん」





「りゅ、隆司先輩!?」





にっこり笑ってあたしに手を振る隆司様。
どうしよう、後光が差してる。




……………っていうか。


みんなの視線が、怖い上に痛い。






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