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――――――午後2時 相談室

ガチャ

「どうぞ。」

カチャ

「これからの治療方法について、
話を進めていきたいと思います。質問や気になることがあれば何でも構わないので言ってください。」

「はい。わかりました。よろしくお願いいたします」
両親が頭を下げる。

でも、相変わらず葵さんは話さない。

「わかりました。こちらこそよろしくお願いいたします。では、説明に入らせてもらいます。

葵さんは、10才の時に、体調不良を訴え当院に来院。結果、白血病と診断された。その後も治療し、何度かは寛解状態に入ったが再発と寛解の繰り返し。四年間の寛解状態が続いていたが今回、再発してしまい入院。
カルテにはこのように記載されていますが、間違いや訂正はないでしょうか?」

「ありません。大丈夫です。」


「わかりました。では、続けますね。
今回の治療としては、まず段階分けをした抗がん剤治療を行っていこうと思います。その後は、葵さんの体調と検査や治療結果から決めていきます。

抗がん剤治療で、どこまでいけるかはまだ定かではありませんが、全力を尽くします。」


「はい。ありがとうございます。」

説明はこれで終えよう。

あとは、ご家族の気持ちと本人の気持ちを聞いておこう。

「何か質問や気になることはありますか?何でも構わないのでもし、あればおっしゃってください。」 


ご両親はないみたいだけど、、、
葵さんは何かあるみたいだ。ここでは言いにくいのかも知れないな、、、後で聞いてみよう。

「では、説明はこれで終わらせてもらいますが、
疑問などありましたら、私まで言ってください。
いつでも、対応しますので。」

ご両親と葵さんは、うなずき部屋を出た。 
葵さんは、、、なかなか心を開いてくれないな。

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