翼の生えたシンデレラ
他のメンバーに視線を送って
助けを求めたけど

みんな話に夢中で全く気付かない


いくら爽やかなルックスでも
初対面の相手とは無理だよ…

正直に言おう!


「ごめん、そういうの無理」


「は?何言うとんの

ここまで酒飲んだのも
ほんまは持ち帰らせるためやろ」


「そっちこそ何言って…‼
あたしはそんなつもりない!」


「ふーん

でもこの状況で逃げれると思てんの?」



これは…マジでヤバイ!
本能的に危機を察知した


確かに逃げようにも
上半身はがっちりホールドされてる

今体の中で唯一自由なのは


足だ!



あたしは即座に右足を上げると

信司くんの足目がけて
思い切り振り下ろした
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