銀猫ー最強歌姫の再来ー
「そうかい?いやぁ、私も木の香りが好きでね。家の家具も全て木製で揃えているんだ。」

「そうなんですか!へぇ…いいなぁ。」

 この部屋は玲の性格とこだわりがでているのが、素人目の奏雨にもよく分かった。

 奏雨がそう言った時、校長室にドアがノックされた。

「失礼します。」

 低く、響く声。

 どうやら、男性のようだ。

「おや、もう来たようだね。入りなさい。」

 玲のその言葉に、校長室のドアがゆっくりと開いた。

 そして、そこに立っていたのは…。

「…奈都兄……。」

「お前…!まだじゅうg…いや、何でもない。」

 そこに立っていたのは、平澤奈都ーヒラサワ ナツー。

 奏雨の本当の年を言いそうになったが、何とか止めてもらえて助かった。
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