私の身体と心
夕飯の支度がしてあった。

「お腹空いたでしょ?」

そう言ってカレーとサラダを出してくれた。

「ありがとう。」

私は遠慮がちに答えた。

「お願い、侑希。力にはなってあげられないかもしれないけど、私に話して少しは楽になって。ずっと思いつめた顔をして仕事をしている侑希は危なっかしい。」

「何でそんなに心配してくれるの?」

私は聡美に聞いた。

「侑希が自分の事をどう思っているかは分からないけれど、どうして人に頼ろうとしないの? 私はずっと侑希の親友になりたかったのよ。侑希は私のどんな話でも聞いてくれたじゃない。 私にだって、それだけの準備はあるのよ。それは村木も同じ。まだ私に話していない事があるでしょ?」

「あっ…。」

「それは人を信用して裏切られるのが怖いから、距離を置いてるの?」

聡美の言葉に、思いきり心臓が貫かれたような気がした。
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