卯月の恋
「…うま」


カレーライスを一口食べた玲音はそう言って少しだけ目を丸くした。

「よかった…です」

玲音はパクパクとカレーを食べてくれた。
その様子を見ていると、誰かのためにご飯を作って、一緒に食べるって幸せだなぁ、と単純に思う。

私のパステルカラーの部屋の中に、どう見ても不釣り合いなグレーのパーカー。

小さなちゃぶ台に向かい合って座ると、距離が近くてドキドキする。

玲音からはホワイトムスクのいい香りがした。
秦野さんとは違う、男性独特のいい香り。


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