君がいないと駄目なんだ

「~ったあ……」



後頭部に物凄い痛みが……



振り向くと、そこには……



「結介……おはよ。」



私の好きな人、中野結介(Nakano Yusuke)の姿が。



傘を持って、満面の笑みの。



「新学期早々辛気くさい顔してますね!」

「まさか傘で殴ったの??」

「だから手加減してやったじゃん」



いや、手加減してやったとかそうゆう問題じゃないでしょ……とは言えず。



「なんで傘なんかもってんの?? 今日天気いいよ??」

「ばあちゃんが持ってけって言うから持ってきた。うちのばあちゃんの天気予報当たるから。」

「ふぅん……。」



全く……もうちょっと愛想よく話そうとか思わないの?! 私!



とか、思いつつ、こうやって学校までの道のりを並んで歩けるのが嬉しかったりする。
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