ベターな気持ち。〜君との約束〜
第2章 ときめく気持ち。

不器用な男


「聡美!」

えっ!?

「何で居るの?」

駅の改札口前で、フッとした顔で立っている。

「なんとなく」

「意味分からない。」

「あっそ」

「会話になってないから」

「あっそ」

「全く…あんたは"あっそ"しか言えない訳?」

「朝からうるせぇよ。早く行くぞ。」




そう言ってまた私の腕を取って、歩き始めた。

何でいつもコイツは私を、ドキドキさせるんだろう。

ただ私が男にあまり免疫が、ないからかもしれない。



いい加減慣れなくちゃ。

潤のする事に。




「隼人!」

ベンチ君の名前を聞いた途端…ビクッてするくらい心臓が飛び跳ねる。




もう…並木通りに着いたんだ。

「潤じゃん。お前ん家反対方向じゃ無かったっけ?」

えっ…?反対方向?

「お前、誰待ってんの?」

潤の答えに目を光らせて居たのに、話を反らしやがった。




しかも…何その質問。

一番聞きたい質問だけど、一番聞きたくない質問でもある。

それをサラッと口にした。
聞きたくない…そんな気がした。

「あぁ…彼女。」




……ほらね。

私が聞きたくない答えが、返ってきたよ……



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