◇Sleeping Beauty◇~暁の目覚める時~


「俺に見惚れたか?」

「………………はい!?」


あまりにも、自意識過剰な発言に、私は一瞬耳を疑った。


「まぁ、顔は良いからな。ただ、ガキには興味ねぇんだ、残念だったな」

「は………はは」


から笑いですよ。
何の言葉も出ないとはこの事ですか!!確かに顔はいいけど、性格が残念だから!!


「何か言いたそうだな」

「じゃあ、言わせてもらいますけど、私は誠実な人がいいので、ルークみたいにチャラい男は論外!」


「………それでも良いって女は沸くほどいるけどな」


沸く………なんて、言いぐさ。
せめて、集まってくるとか、沢山いるって言ってよ!



「白馬の王子様なんて幻想だぞ、ガキ」

「私、何も言ってないよね?」


ルークを睨み付けると、ルークは小さく吹き出した。


「くくっ……早く寝ろ、お子様」

「はいはい、じゃあ寝ますからね!」


私は子供っぽくルークの胸に顔を埋めて目を瞑る。
するとすぐに、眠気が襲ってきた。


次に目が覚めたら、私はどこにいるんだろう。
夢から覚めて、あの現実に帰るのかな……



でも………


「ルー……ク…」

「あぁ?」


夢であったこの人が、現実にいないのは、ちょっぴり寂しいや……



目覚めた時に、自分は誰なのか、どこにいるのかと不安を残して、私は意識を手放した。
















< 36 / 92 >

この作品をシェア

pagetop