秋の風が吹く前に
彼女はどことなく、異世界のような雰囲気に包まれ、とにかく普通では無かった。
緑と黄色のワンピースを身にまとっていただけなのだが、時々色彩の区別がつかなくなるような、どことなくみずみずしいような、そんな感覚に襲われる。

また、顔立ちも不思議であった。
はっきりとした顔立ちで健康的な小麦色の肌であり、とても魅力的ではあるが普通の少女となにもかわりないと理論的には言えよう。
だがしかし、なにかが違うのだ。
あの黒い瞳のなかに窺える、水のような透明感がそう思わせるのか、はたまた、笑みを浮かべたあの表情の中から、なにか悲しげなものが窺えるからかはわからなかった。




僕が彼女に対して特別な想いをもっているからか、なんて仮説はこの時は浮かばなかったけれども。
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