新撰組と神の護り手伝説

やっぱり育ちが違うと雰囲気は違う

…。

えっと?
怪我人は…山崎、土方、あと例の僕らが警護してた要人。


山崎は蹴られた処の骨が折れているのか呻いているし、

土方は術の使いすぎで身体中から妖気がぬけている上に、避けきれなかった餓鬼に噛まれたところから痛々しく血がでている。


思っきし噛まれてるし…



僕は警護してた要人の方を始めてまじまじと見た。想像以上に若く、僕と同じくらいの歳の男の子の様だ。白い肌に長い睫毛。明らかに美人だ。


僕より女っぽい気がする。というかそんな気しかしない!


刀の切り傷が体いっぱいについていて、苦しそうだ。



沖「…そんなにじっくり突っ立ってないで、包帯巻くのを手伝ってもらえれば此方も助かるのですが…」


包帯を沢山取ってきた斎藤から沖田は二本受け取り、考え込む吹悠に一本包帯を差し出した。




吹悠は包帯を受け取る代わりにある事をお願いした。

『平助と斎藤は土方の治療を頼んでもいいか?他の二人に比べて軽症だし。』

平「お安い御用ですぜ!」

斎「澄野…急にどうしたのだ?」


するとハッと気付いたのか沖田が顔を上げ、僕を見た。
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