片想い大作戦⭐️(完)
08.どうしたの?⭐️





なに、その顔‥‥‥‥‥




お気に入りのおもちゃを取られたときや、気に入っているものが壊れた時には必ずする、小さい頃からしっているせなの拗ねた表情。









「せな?」





「お昼、俺とごはんたべるんじゃないの?」





「あ、うん‥‥‥‥‥そうだったね、」





少しむくれたせなは、いつもより冷たい目で私を真っ直ぐと見る。



その視線がなんだか今の私には辛くて、スッと目をそらすと、スマホをポケットにしまいこんだ。






「ごめん、今日一緒にご飯食べられないよ。



ひなのちゃん?悪いけどせなとお昼ゴハンたべてあげて?」




「‥‥‥‥‥あっ、うん」




まさか自分に話がふられると思わなかったんだろう。

それまで黙って傍観していたひなのちゃんは、慌てて頷いた。







「‥‥‥‥‥ちー?」




そして、それらの一連の流れをみて、不服そうに私の名を呼ぶせな。




ごめんね、せな。



普段あんなパッパラパーなアキラが、こうして体育館裏に私を呼び出すなんてよっぽどの悩みがあるんだとおもうの。



だから、







「ごめんねせな。あしたは必ず一緒にご飯食べようね?」





そう一言いうと私は、黙ったままのせなを置いて保健室を出た。









アキラなんかあったのかな?




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