もう一度あなたに恋をした。

佐伯くんと”彼女”


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「あー、佐伯くんね。」




教室に戻るなり屋上での事を雅に話すと、納得したように頷く。



「えっ雅、知ってるの?」



「知ってるもなにも、1年で”佐伯くん”っていう超かっこいい子がいるって有名じゃん!
むしろ紫穂が知らなかったのにびっくりなんだけど。」


まぁそういう情報には疎いからね、紫穂は。なんて付け足しながら、鏡と睨めっこして化粧を直してる親友。


くるんくるんに巻かれた明るい髪の毛。ぱっちりとした大きな瞳。スラッと細長い手足。彼女が笑うたびに艶めくピンクのリップ。


雅は、女のあたしから見てもずば抜けて可愛い。


…”学校一の美女”にふさわしいのは、どう見ても雅だ。





「でね、佐伯くんって女子からすっごい人気あるのに、彼女作る気はないんだって。」


マスカラ塗る時特有の、のぺーって顔をしながら言う雅。




「ふぅん…あれ?でも、彼女いるって言ってたよ?」




佐伯くんの言葉を思い出す。

いるっていうか…
あたしの質問にただ頷いただけっていうか…





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