【短編】甘い薬
甘い薬
突然、あなたの声が聞きたくなってかけた電話。


少し迷惑かも、って思いながらも、やっぱり寂しさには勝てなくて。


ゆっくりとだけどしっかり押したあなたの携帯番号。


流れ出す機械音の後に聞こえる愛しい声を期待しながら。









でも、さっきからずっと同じ機械音が流れてる。


・・・仕事が忙しいのかな。

でも今は23時だよ?


こんな時間に仕事って・・・そんなにあるもんじゃないよね。









まさか・・・浮気とかっ!?


そんなことありえない・・・よね?
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