先生とメガネと【BL】
先生って彼女いますか?
「あの…」

がらんと静まり返った放課後の教室に自分の声が響き渡った

「どうした?三上」

少し離れた机でプリントの採点をしていた永井先生は

立ち上がって俺の近くの椅子に腰掛けた

「ここがちょっとよく分からなくて…」


夕日のオレンジ色に染まった教室

遠くからは校庭で部活をやる生徒の声がする

青春だなあ…なんて

俺は数学の補習を受けているのだけども…

「そこ、さっきも教えたぞ」

先生が腕を組んで呆れた顔で俺を見つめる

二重なのに涼しげな先生の視線を向けられ

なぜか顔が火照ってしまう



「あっ、あの…」

思わず声が出た

「先生って彼女いますか?」
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