あたしと彼は添い寝ふれんど。
咲斗said。

ある日の昼休み、女子から逃げるように琉星と屋上へ来た。


「なんで俺まで来なきゃいけねーんだよー」

「琉星はたまには女から離れろよ」


こいつ……ほんとに女好き。
むしろ見習うよ。


俺は無理だね。あんなわざとらしい声だして、香水きついし、咲斗様咲斗様うるさいしね。

俺はどこぞの王子様なんかじゃねーんだよ。



「ん?だれかいる」

「は?せっかくここまで逃げてきたのにここにもいるわけ?」

「う~ん、お!
あれ莉緒ちゃんと結依ちゃんじゃ~ん」


莉緒ちゃんと、結依ちゃん?

もしかして……


「椿結依?」

「咲斗って結依ちゃんの事知ってたっけ?
まぁ結依ちゃん有名だもんな~。
あだ名、ビッチちゃんだもんな~」


ビッチちゃん……か。


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