殺人ごっこ
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「凛太郎、きったねえの!」


全身に突き抜ける、大きな刺激。

それと同時に、鈍い深い痛みが頭に襲った。


「った……やめてよ、健太君」


ロッカーが頭に当たったんだ、痛い頭を抑えながら必死で喘いだ。

「止めるわけないだろ。そうだなあ、お前、俺の足舐めろよ」

そう言って差し出されたのは、泥まみれになっている足。
誰もが目の前に出されれば、後ずさりをしそうなオーラが漂っていた。
もちろん、僕だって嫌だ。正直言って、臭いし汚いし、触りたくもない。

けど、けどさ。


「ほら、早くしろよ!」


仕方ないじゃないか。
僕がこんな人間だから、なんでも聞かなきゃいけないんだ。
「うっわ、きったねえ! 本当に、やり始めた!」
乾いた笑いが、夕暮れの教室に木霊した。


僕が、強くないから――


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