ジュリエットじゃ終わんない
そんな気はしてたけど…

やっぱ驚いて。



それをあたしにカミングアウトする意図もわかんないし…

結果も当然気になるし。


視線はクギヅケ。



「ずっと怖かったのにね…

体育祭から凄い人気で、焦っちゃったのかなぁ。

でも…
告って良かった」


結果の読めない言い回しに、胸が騒ぐ。



「なのに今度は深紅ちゃんが…

今更、怖がってるように見える」



ますます意図が読めなくて…

イミフな視線を投げかけた。



「…

何があったのか解んないけど…

怖がってたら、
自分を守ってたら、

私と一緒で、手に入んないよ!?」



それは結果がNOだったのをイミしてて…


だけど。



「手に入んなくていーよ。

あたしが守ってんのは、柊也だから…」



今度は穂花の方が、きっとイミフで…

困惑ぎみに黙り込む。



のも束の間。

急にクスッと笑いを零して…



「それって、柊也くんの為に身を引くって事?

そっか…
なぁんだ、結局諦めちゃうんだ?

それとも、身を引かなきゃ守れない程度の"好き"だった?」
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