ヘタレな俺の恋

恋の始まりです!

あっという間に7月下旬


夏休みに入った佐山から、連絡あった

「結、佐山が今週末、来るって」

「浩一くん、瑠美さん連れてきてもいいから、一緒に会おうよ!」

「わかった」

未だ、瑠美と別れていない
正直……佐山に会いづらいとこだ


結が普通に接してくれる、完全な同居人
として……






週末、瑠美と待ち合わせの店へ
佐山がこの店で、と指定してきた

さすが、高校教師

遅刻せず、待ち合わせにきた
結は、相変わらず……遅刻

時計嫌いなんていって、時間を見ないから

佐山と瑠美が挨拶交わす

自己紹介の後、佐山が俺をジロッと見た

痛い

視線が……


「お待たせ!!
よ!薫、久しぶり!
瑠美さん、こんにちは!ごめんね!
付き合わせて!」


店で大きな声出すもんだから…


「あれ、雑誌の!!」

気づかれるよね……

まわりからヒソヒソ聞こえる


顔を上げて、驚いた



俺「梨花さん?」

梨「どーも」

結「薫とね梨花を会わせたかったの!」

最近、結は茜さん、梨花さんを呼び捨てする

てっきり、青葉さんだと思っていたから

かなり……驚いた









うぅ……

なんだ?なんだ?なんだ?なんだ?



これは……




いわゆる、一目惚れ?




佐山と梨花さん、すげえ惹かれ合ってる?


見てるこっちが恥ずかしい!

結「やっぱり!相性いいと思ったのよ!
梨花会う前から、薫が好きだったの!」

梨「言わないで!!」

結「んじゃ、あとは大人な2人で
好き勝手して!
浩一くん、瑠美さん、ほっといて
帰りましょーう!! 」

佐「まて!七瀬!
お前は、俺の心臓を止める気か!」

結「勝手に止めとけ!変態!」

佐「ばか!変態とか言うな!」



あっ……始まった



結「うざっ!変態が…梨花を泣かせたり
しないでよ!」

佐「ばか!俺は、大事にするぞ!」

結「きもっ!梨花!?やめるなら今よ!」

佐「てめえ!!応援しろ!!」

結「うっさい!色ボケ!」

佐「はぁ?」

結「なによ?」

俺「そろそろ、やめとけ……恥ずかしい」

梨「いつも?」 ……ひくわな

俺「毎日だったからな……懐かしいけど」


フンってして、先に店を出る

結を追って瑠美と俺も出る


結「ふふふっ面白いくらいうまくいった」

満足して、1人笑う結にちょっとため息出た


「じゃあね~」


と手を振り結が去っていく

俺の扱い

すっかり、同居人だな


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