ヘタレな俺の恋

撮影します!

promiseの番組初回撮影は、ライブハウスで
行われた

俺らも客として、参加した

promise の後ろに、Dr.T3人が座る
司会のアナウンサーは、最初から
青葉さんが亡くなった話題を出した

陽「アオがいなかったら、皆バラバラで喋ることも無かったんです
ナナとも仲良くならなかったし、同じ班にならなかった
先輩として、仲間として、男として
何でも尊敬してます!
promiseを作ってくれたのもアオですから」

司会「ナナさんは?」

結「あたしも、尊敬してます
生き方とかすべて格好良くて、そばにいるようで、いつも少し先を行くので
ついてくのに必死で、アオにたくさん
言いたいことがあったんだけど
半分も伝えられなかったです」

司会「告白の返事は?」

結「……」

陽太が助け船を出した


陽「アオは、告白してたけど、別に付き合いたいとかじゃなく、ナナにそばにいてほしいだけって言ってました
アオは、ナナの気持ちをいつも大切にしていましたし、ナナも同じです!
2人にしかわからないことが、たくさんあるんです」


司会「ナナさんにとって、アオさんとの思い出は?」

promiseがメインなのに、結に聞く

結「アオに怒られたことかな… 」

レ「え?アオって怒るの?」

結「怒ってくれた感じ?」

セ「へぇー!!」

司会「アオさんに怒られたのは、ナナさんだけですか?」

皆、頷く

司会「気になりますねぇ」

俺と陽太は、知ってる
結の治療のことだ


結「怒っても、優しさがその前にあるから、嬉しかったですよ
真剣に考えてくれる人が、そばにいることは、本当に支えになってました
感謝しています」

その後は、やっとpromiseメインの話になり
和やかにトークが終わった


スタッフから20分の休憩が出された


結は、ステージから降りて俺らのとこに来た

客が騒いだけど、結は全く気にしない

「茜~!」「ナナ~!」
って、抱き合って……恋人かよ?

1つ屋根の下で暮らしているのに
まるで感動の再会

茜「はい、タオル!」

結「あ!忘れてた… ありがとう!」

いつも、忘れる
持って来てって、電話しといて
それまで忘れてたらしい

茜「大丈夫?」

結「うん!平気!」

腰にタオルをつけながら、にっこり笑う

ステージに戻って皆の輪に加わる

陽太が結の肩に肘をのせ
何か言ってて、それ見たファンが
いやっーーー!!って叫んで

結も陽太も苦笑い

家では、当たり前だし、何よりこの2人
前世は、双子じゃないかな?
って、密かに思ってる
ケンカばかりだけど、好みが同じ
たまに一緒にくしゃみするし

恋愛感情は、ない

だって…陽太の彼女は、結の中学友達さっちゃんだから
つき合って2年だって…

そして、そのさっちゃんもきてる

接点がないようにしてるけど

2人とも、苦笑いしながら、さっちゃん見てたからな?

気をつけろ!







< 71 / 76 >

この作品をシェア

pagetop