秘め恋*story6~お風呂で…~




そんな変わらない生活にちょっとだけ…
いや、大きな風が吹き込んできた。




それはある日の朝、夫と朝食をとっていると
不意に思い出したかのように夫がポツリ。




「あぁ、そうだ。明日から隼斗(ハヤト)がしばらく一緒に住むから。」



「へぇ、一緒にねぇ………………っえ!?
隼斗くんがうちに住むの?」



「うん。向こうから帰ってくるらしい。
新しい住まいが契約の関係ですぐ入れないらしい。」



「そうなんだ。」



「そんなに長い間じゃないし、いいだろ?」



「あ、うん。隼斗くん、久しぶりだなぁ、
結婚式以来かな。」




隼斗(ハヤト)くんっていうのは、夫の10個下の弟で証券会社に勤めるエリートサラリーマン。


兄弟揃ってデキるイケメンなのさ。


隼斗くんは夫とは違うイケメン。
なんていうか、クールでちょっと影のある感じかな?



結婚式以来、隼斗くんは仕事の都合で海外に行ってしまってたんだけど、夫が言うには日本に戻ってくるらしい。




「アイツも仕事であんまりいないだろうけど、少しの間面倒みてやってくれな。」



「はい、了解です。」



食べかけのトーストをかじりながら、私は少しワクワク…ドキドキしていた。



掃除ちゃんとしとかなきゃなぁ。



あ、ご飯も手抜きできないや。
頑張ろ、うん。



どこか、いつもより家事に気合いが入っている自分がいる。















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