ずっと隣で・・・
そして今
嫌いで別れた訳ではない私たちが4年ぶりに再会した。

「千鶴と一緒にいたい・・・ただそれだけ」
そう言った弦の言葉に不覚にもドキドキしていた。

その一言は、ホームで泣き崩れていた事すらも
忘れさせてしまうほどの破壊力だった。

でもなんでそんな事言うの?
なんでそんな優しい目で見るの?

こんなに動揺しているのに弦は
私のボストンバッグを取るとそれを自分の寝室に放り投げた。
そして寝室から戻ってきた弦は私の腕を掴み
さっきまで座ってたソファーに私を座らせ
そして弦もその隣に座った。

今日は帰さない。


弦の目がそう訴えていた。
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