ずっと隣で・・・
「さすがにこの格好じゃ恥ずかしいから会社の子にお願いして買ってきてもらった。
もちろん。千鶴の事は言ってないよ。
『なんか俺緊張して口の中がきもちわり~~から』って言ってさ・・・」
おどけながらジェスチャーまじり喋る弦に思わず吹き出してしまった。
「ありがとう・・・」
私はその中からお茶とミント系のタブレットを取り出した。
「そのタブレットを食べてからお茶飲むと、超スースーするぞ」
いつもよりテンション上げ目の言い方はわざとなんだろうけど優しさが溢れてる。

あ~~。この人で本当に良かった。
そしてこの人との間に赤ちゃんがいるのかも知れないかと思うと
胸の奥がじんわりとした。

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