ずっと隣で・・・
私は気持ちを切り替え弦を起こした。
「弦・・・起きて」
「・・・・・」
「弦?」

弦の反応がない。
まさか寝たふりなんかするわけ無い、そう思い起こすのやめた。

でも・・・このままこの寝顔を見てたら・・・
いろいろと思い出しそうで怖くなった。
やっぱり少し早いけどこのまま朝食だけ置いて
帰ったほうがいいのかも

弦にはこれ以上迷惑かけられないし、
そう思った時だった。

寝ていたはずの弦が私の腕を掴んでいた。
驚いて振り向くと思いっきり目があった。
「お前・・・勝手に帰んなよ」
どうしてこの人は私の思ってる事を
読みとっちゃうんだろう。
「ちょ・・朝食の準備ができたから起こしに来ただけよ」
そう言って掴まれた腕を振り払ったが
私の心臓はドキドキしていた。
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