ずっと隣で・・・
私があっさりと納得するもんだから弦の方がびっくりする。
「なんかすっごく物わかりのいい女性に見える」
冗談まじりに言う弦の肩をバシッとたたくと
「はいはい。物わかりのいい女性ですが何か?
それよりこれからどうするの?」


弦はとびっきりの笑顔で私の手を握ると
「そりゃあ、もちろん・・・昨夜だけじゃ、俺の4年は満たされない
今夜もたっぷりと・・・」
「え?!」
弦が言おうとしている事はすぐにわかった。
私の事を思ってくれるのもわかる。
だけどね・・・あんまり弦に愛されると
弦が帰った時…すごく寂しくなっちゃうんだよ。

・・・わかってんのかな?

私は弦の顔を見上げると
顔を赤らめながら弦の口癖をまねた。
「バーカ」
だけど言葉と逆で私は握った手を強く握り返した。
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