クールなヒーローに甘いお菓子を。
『じゃあね、千秋ちゃん。愛してるわ』
感情も何も感じられない言葉で、その電話は切れた。
そしてその直後、お母さんからどこかの家の住所がメールで送られてきた。
多分、その友達という人の家だろう。
「本当、最悪」
昨日の今日でこんな仕打ちってあり?
ついてない。
その言葉に尽きる。
「…はぁ」
とりあえず、帰って荷物整理しなきゃ。
明日で契約終了とか、急すぎる。
仕方ないから必要最低限だけ持って、あとは捨てよう。
持っていくのも迷惑だろうし。