クールなヒーローに甘いお菓子を。




「西山の事はもう安心していいよ。手は打ったから。だから、もう何も心配しなくていい」



落ち着いた千秋に、安心させるかのようにそう告げた。




多少の荒療治ではあったが、西山に脅しをかけ返した。


お前が千秋の過去を暴露すれば、俺はお前が千秋の過去を使って俺に脅しをかけたことをバラす、と。





『いいの!?舜があたしのことをバラしたところで、千秋ちゃんのことが学校中に知れ渡るのに代わりはないんだよ!?』

『そん時は俺が今度こそ千秋を守るよ。それこそ、そんな俺らを見た周りはお前のしたことをどう思うんだろうね?』

『……ッ』





絶対ないとは思うけど、これでもし千秋のことを暴露されるようなことがあれば、俺は本気で守る覚悟もできている。




夏輝に言われて、気付かされたことだ。





千秋には内緒だが、西山とこの話をする前に、俺のところに夏輝がやってきた。


俺と別れたことを千秋から聞いたらしく、久々に会った夏輝には凄く睨まれていたっけ。





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