叶わない恋〜14歳の赤ずきんとオオカミ〜

「……ごちそうさま。お礼に家の前まで送っていくよ。俺の背中に乗って」





「え……いいの? それじゃあ……」





赤ずきんはゆっくり優しくオオカミの背中に乗った。





「行くぞ。……しっかり掴まってろよ」





「……うん」





オオカミはそういって走り出した。





オオカミは風の中を走るように速かった。





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