I先輩
 


梨乃ちゃんの周りを囲んでいた女の子たちは顔を見合わせて頷いた。



「なんて、図々しいよね…ごめん、今の嘘だか「いいよ、頼んでみる」

「どうせ自分の部の人にはわたせないんだし」

「お母さんお大事にね」



梨乃ちゃんは目に溜っていた涙をぬぐった。



「みんな…本当にありがとう。」

「なに言ってんの、うちら友達じゃん」

「そうだよ気にしないで」



友情…ってすごいなぁ

わたしも梨乃ちゃんに何かしてあげられないかなぁ…

あ、そうだっ!

わたしは急いで用紙倉庫に向かった。










―ガラッ



放課後、一人で部室にいるとドアが開いた。



「あ!梨乃ちゃんっ」

「どーも。」



梨乃ちゃんはそのへんのパイプ椅子に座った。



「ねーねー見てこれっ!」



わたしは折り紙で折っていた鶴を見せた。



「…なにそれ?」

「なにって千羽鶴!
さっき話聞いちゃって…お母さん病気なんでしょ?だから早く元気になっ「ちょっと待って」


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