天然王子
 

「お互いがんばろうねっ☆」


麻里奈ちゃんは首を横にしてニコッと笑うと、「じゃあバイバーイ」と手を振って行ってしまった。


「あ、敦くん☆
肩にゴミついてるよっ」

「うお、ありがとー麻里奈ちゃん優しー」

「えーそんなことないよー」


とか帰り際に佐竹に話しかけてたけど、そんなのどうでもいい…


「ライバルって…」

「………………」


巨乳のお色気少女に一般人の私はどうやって立ち向かえと!?


「紗和どーしよー…完璧負けるよー…」


てか現時点で全てにおいて負けてる気がする…


「じゃあ体育祭で勝負しなよ…」

「え?」


なんすか体育祭で勝負って…


「あんた運動なら勝てるかもしれないよ」


……そっか!

胸が大きい人は走るのが遅いもんね!!まぁ、それは私の勝手なイメージだけど

私の無駄ににいい運動神経は、唯一麻里奈ちゃんに勝てるものかもしれない!


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