暗闇のラメント
「なんか、高校生の時もそんなこと言ってなかったか?中学校の時はまだ未来がある!とか言ってたよな。もっと小さいときは彦にぃと結婚するー!なんて言ってたのに。あの時が一番可愛かったぞ。」

なんでいちいちそんなに覚えてるかなぁ?!

小さいときは誰彼構わず言うでしょ!?

お父さんと結婚するー!ってのと同じじゃん。

「小さいときは誰だってかわいいです!そんなこといちいち覚えてるなんてどれだけあたしのこと見てるのよ!この変態!」

私は彦にぃをポカポカ殴りながら怒ってみせる。

「お前は忘れてるかも知れんが、小さい頃にくれた大量のラブレターが家にあるんだよ!何故か。」

ラブレター…?

さっさと捨てなさい!と言おうとしてもう一歩踏み出そうとしたら、

「うわぁ!」

おもいっきりこけてしまった。

いった…くない?私は彦にぃの腕のなかに居た。

「ごめん!ありがとう…。」

私は彦にぃの腕のなかから脱出する。

「大丈夫か?危なっかしいな。」

「とりあえず、その落書き捨てておいてよね!」

そう言うと彦にぃが私の頭を撫でながら

「分かりましたよ。お嬢様。んじゃ、俺帰るわ。」

と、出ていった。

頭撫でられるのって慣れてないから少し変な気分…
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